- 社名
- 株式会社 島田商店
- 代表者
- 島田史洋
- 所在地
- 〒550-0012 大阪市西区立売堀3丁目5番1号
- Tel
- 06-6531-8119
- Fax
- 06-6531-8667
- info@sake-shimada.co.jp
- 業種
- 酒類販売小売業 日本酒専門店
- 営業品目
- 特定名称酒を中心とする日本酒及び・古酒・熟成酒、その他の酒類
- 創業
- 昭和29年6月21日
- 登録番号
- T5120001043766
- 備考
- 地下有料試飲室(8坪2室)を常設
お酒にもいろいろありますが、当店は日本酒の“特定名称酒”を中心に商いをしております。
平成4年(1992)に級別制が廃止され、特級・一級などの名称に代わって、一般に吟醸酒・純米酒・本醸造酒と呼ばれている“特定名称酒”と、それ以外の“普通酒”に大きく分けられるようになりました。
そうした全国で醸造されている“特定名称酒“の中でも、良い原料と水を使い、確かな技術で丁寧に醸された日本酒は、香り・味わいが良いのはもちろん、酔い心地も良く、翌日の酔いもきれいに醒める、まさに“心酔わせるお酒”です。
もともと、日本酒・ビール・ワインなどの醸造酒は、焼酎・ウイスキー・ブランデーなどの蒸留酒と比べて、上半身を早く酔わせ、心を浮き立たせる酔い心地をもたらすと言われています。
よく、日本酒は「明くる日に残る」と言われます。これは、まだきちんと飲み頃になっていない日本酒を飲まれているからかもしれません…。
しっかりと熟成して飲み頃になった日本酒は、アルコールをよりまろやかに感じるようになり、酔いが緩やかな角度ですうっと上がって行き、身体にも優しく、心まで酔わせてくれて、酔いが醒める時も緩やかな角度ですうっと下がって行き、翌日の酔い醒めもさわやかにしてくれます。
お酒にとって“熟成”とは魔法のようなもの。
良い熟成酒とは、高精白の吟醸酒のように、どちらかといえば酸度・アミノ酸度が少なく、低温で発酵させたものを、やはり低い温度で寝かせて味わいを落ち着かせたもの。色合いは淡く、穏やかな香りとまろやかな旨味の全体的にまあるい印象。
良い古酒とは、最初から寝かせることを念頭に、酸度・アミノ酸度が多く、味の骨格がしっかりとしたものを、蔵内でじっくり寝かせて味わいを落ち着かせたもの。きれいな琥珀色、趣きのある香りと濃醇でしっかりとした旨味の個性豊かな印象。
それらは歳月のみが醸し出す粋な味わい、時のロマンです。
日本酒は、毎年10月~11月に新酒ができると、前の年に醸造されて夏を越した日本酒は「冷やおろし」と呼ばれ、その時々に飲み切るものと思っておられる方が多いようです。
しかし、これはとても新しい習慣で、古くは鎌倉時代の文献に“古酒”の名があり、日本酒が確立したと言われる元禄時代には、3年、5年、9年など、しっかりと寝かせて味わいの整ったものは珍重され、新酒の2~3倍の値段で取引されていたようです。
他にも、古い文献には、古酒を愛でる言葉が数多く残されています。その後、時代の流れとともに、忘れ去られた存在となっていましたが、今では、多くの蔵元からさまざまなタイプの古酒・熟成酒が発表されるようになり、最近では、雑誌で特集が組まれたり、飲み手の間でも注目を集め始めています。
古酒・熟成酒の愛飲家の方はもちろん、まだ古酒を飲まれたことがない方も、ぜひ機会がありましたら、足をお運びいただき、歳月のみが醸し出す、粋で趣き深い、魅惑の味に挑戦していただければ幸いです。
お酒は20歳になってから。